【WR250】AIS(エアインダクションシステム)キャンセル

バイクのマフラー交換とセットで行うのが定番となっているAIS(エアインダクションシステム)キャンセルを行いました。




AIS(エアインダクションシステム)とは


エキゾーストパイプ内に新鮮な空気を送り込み、排ガスに含まれる未燃焼ガスを燃やす仕組みです。

このシステムをヤマハはAIS(エアインダクションシステム)と名付けています。

ちなみに、AISはヤマハの登録商標で、他のメーカーでは、別の呼び方。

環境に配慮したシステムですが、AISは、常に動作している訳ではありません。

WR250Rの場合は、スロットルを戻したときに、エキマニ辺りから、チッチッと線香花火の終わりかけのような音が聞こえます。

エンジンが高回転の排気速度が高い時は動作せず、回転数が落ち排ガスが滞るタイミングで動作します。

その吸気タイミングを制御しているのが、WR250Rエンジン左側にぶら下がっているワンウェイバルブです。

このワンウェイバルブと配管を取り外すことが、通称「AISキャンセル」です。


なぜAISキャンセルを行うのか

 排気ガス中の有害成分を減少させる装置ですので、作動していた方が良いのですが、抜けの良い社外マフラー交換した場合などはアフターファイヤーが発生する原因となることがあります。

そのため、社外マフラーに交換する際にAISをキャンセルするのが定番です。


WR250RのAISキャンセルの方法


WR250Rのマフラーを社外マフラーに交換するため、AISを取り外しました。


いきなり取り外したAISの写真です。

この部品はエアクリーナーからホースが伸びていて、その先にワンウェイバルブ、その先の金属パイプでエキゾーストに繋がっています。

エアクリーナー側のホースは、下の写真のホースを抜いている場所です。

エキゾースト側の取り外し場所は、エンジンの前方の金属パイプが繋がった場所です。

それから、ワンウェイバルブの上に繋がっているEUCからの信号配線のカプラーを外せばAIS全てのパーツが取り外せます。

取り外すパーツ分かれば作業は難しくはないのですが、問題は取り外した後の穴をどう塞ぐかです。

エキゾースト側に空いた吸気口

定番作業ですので、車種に応じたAISキャンセルキットなるものが販売されています。


これを買えば、本当に簡単過ぎる作業ですが、キャンセルキットも自分でも作れそうな物なので、自作に挑戦です。

ちなみに、キャンセルキット1つ作る作業に掛かる時間と手前を考えると、自分で作るより買った方がいいんじゃないって思う値段で販売されているので、金属加工が簡単に出来る環境がある方以外には自作はおすすめしません。

材料


エアクリーナー側のホースを取り外した穴を塞ぐのには、椅子の足にはめるゴムキャップ内径12.7mm。

ゴムキャップを固定するために、ステンレスバンドも用意しましたが、バンド無くても抜けないので、使いませんでした。

エンジン側の穴を塞ぐのは、アルミ板を使います。サイズはW30×L50×T5mmあれば良いです。一番短いアルミ板を買ったけど長さ300mmなので6個作れそう。

シールパッキンは、純正パーツ。この日が来ることを予測して、ずっと前に、他の純正パーツを注文するときに一緒に取り寄せていました。(自分を誉めたい。)


アルミプレート加工

ディスクグラインダーで、アルミプレートを20mm×50mmサイズに切出し、周囲を削りパッキンと同じ型に近づけます。

ボルト穴を空けるのも、純正パッキンと現物合わせです。

バリと傷だらけなので、紙ヤスリとコンパウンドで磨きますが、傷が深すぎて何日かかることやら。
心が折れて、傷だらけのまま完成です。



文章と写真では、簡単に作っている様に感じとれるかも知れませんがが、実は結構時間と手間がかかっています。
市販品の半分以下の値段でできましたが、写真で見るより傷だらけでガタガタの出来映えです。

空いた穴を塞ぐ

エキゾースト側のアルミカバーは、純正アルミパッキンを間に挟めて取り付けました。
取り付けてしまえば、車体の奥の方なので、雑な出来映えの部分が見えず違和感無く収まっています。

ボルトのマーキング、緩まないかしばらく注意した方が良さそう。

エアクリーナー側のゴムキャップは、はめるだけ。

ちょうど良い大きさで、ぴたりとはまり引っ張ってみても抜けないので、ホースバンドは必要無かったです。

ワンウェイバルブに繋がっていたコネクターは、防水のためにビニールテープでぐるぐる巻きにしておきました。

以上でAISキャンセル完了です。

AISをキャンセルした後は、スロットル戻したときに聞こえていた「チッ、チッ」というエキマニ辺りから聞こえていた音が、無くなりました。それ以外に感じ取れる変化はありません。

まだ、ノーマルマフラーのままですが、これで社外マフラーに交換する準備ができました。


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