プリウスの補機バッテリーを自分で交換する方法


僕のプリウス(30系)の補機バッテリーの寿命が来たようで交換することになりました。

ところが、ディーラーで交換なら約4万円(カー用品でも同じくらい)と高い!

バッテリー自体が高い様ですが、販売店によって値幅が広く1番安く入手できるネットなら2万円弱でしたので、ネットで購入して自分で交換することにしました。

ちなみに、バッテリー上がりの前にでる症状は、こちらの記事(プリウスの補機バッテリー上り(寿命)の前兆)です。




プリウスのバッテリー

プリウスには駆動用バッテリーと補機バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。

駆動用バッテリー

駆動用バッテリーは、モーター駆動用のニッケル水素電池(30系プリウス)で交換となると約20万円~と高価です。電池寿命は10年とか言われていますが高いので10年で交換することなんてめったにありません。廃車まで交換しないケースがほとんどです。

補機バッテリー

補機バッテリーは、ハイブリッドでない一般のガソリン車と同じく鉛バッテリーですが、プリウスはハイブリッド車専用品でちょっと高い!
ディーラーやカー用品店で交換してもらうと約4万円もします。

補機バッテリーの寿命は、3年程度と言われていますが、高いのでなるべく交換せずに長く使いたいですね。


プリウス(30系)の補機バッテリーは2種類のラインナップがあります。

・S34B20R 標準



・S46B24R 大容量



標準はS34B20Rで、寒冷地仕様の場合や純正HDDナビ搭載の場合は、大容量タイプのS46B24Rが初めから搭載されています。

僕の場合は、もともとは標準のS34B20Rが取付けてありましたが、今回は大容量タイプのS46B24Rを注文しました。

後付けで社外品のHDDナビにドライブレコーダー、レーダー探知機、スマートホンの充電と結構アクセサリー電源使っていますので、補機バッテリー交換を機に大容量タイプにバージョンアップです。

ちなみに、標準タイプのS34B20Rは、設置スペースに隙間があります。


大容量タイプのS46B24Rは設置スペースの隙間が無くなります。

標準タイプのS34B20Rでも大容量タイプのS46B24Rでも、どっちでも取付可能ですのでご心配なく。


補機バッテリー交換作業

1.メモリーバックアップ

まず、バッテリー交換中のメモリーバックアップ電源を取っておきましょう。

メモリーバックアップ?
と、思った方は注意です。

昔の車は、バッテリーを外すと時計がリセットされる位のものでしたが、今の車は、ナビの初期設定が必要なほか、全てが電子制御のため、ECUのメモリーが消えてしまうとパワーウインドウが動かなくなるとか面倒なことになります。

それを回避するために、バッテリー交換中もバックアップ電源を供給しておくことをメモリーバックアップと言います。

千円弱~数千円でメモリーバックアップ用の電源が販売されていますので、それを繋いでおくのが一般的なやり方です。

でも、どうせ買うなら、バッテリー上がり時のジャンプスターターにもなるモバイルバッテリーを買ってメモリーバックアップにも使うのが良いと思います。バッテリー交換後も緊急時用に車に置いておけば安心ですからね。



専用のメモリーバックアップ電源を用意しなくても、12V直流電流が供給できれば良いので、他の車から電源を拝借する方法もあります。

ちなみに、今回のバックアップ電源はバイクのバッテリーから拝借しました。
(WR250Rカッコいい)

ほかの車のバッテリーからバックアップ電源を拝借する場合は、ブースターケーブルが必要です。


メモリーバックアップの仕方は、プリウスの場合、ボンネットを開けヒューズボックにある救援用の端子にバックアップ電源を繋ぎます。

ボンネットを開けて右側の黒いカバーの中がヒューズボックスです。

カバーを開けて、ヒューズボックス奥側の赤いカバーに+マークがある端子が、救援用の端子です。

プリウスのヒューズボックにある救援用の端子と供給側バッテリーのプラス端子を赤ケーブルでつなぎます。

次に、マイナス端子ですが、供給側バッテリーのマイナス端子に黒ケーブルを繋いで、ケーブルの反対側をプリウスの車体金属剥き出しの箇所にクリップします。

この時、不慮のショートを防ぐためプラスケーブル端子を繋いだ場所から離れた場所にクリップするのがよいです。それから、クリップする瞬間に火花が飛ぶことがあるので、引火性のガスは厳禁です。

マニュアル記載のマイナスのマイナス端子の
繋ぎ場所は、ここです。
(ちなみに、写真のワニ口クリップは錆びてますが、先端はヤスリで削って錆を落としてありますので、ご心配無く。)

これで、メモリーバックアップが出来ました。

※ここで注意!

プリウスの救援用端子にケーブルを接続した後に電源供給側の車のエンジンはかけないことをおすすめします。メモリーバックアップに使用する電流は僅かですので、エンジンかける必要はありません。

仮に、電源供給側の車のエンジンをかけたとして、その時に必要な大電流がプリウス側に流れるとプリウスのインバーターが壊れる可能性があります。

プリウスの救援用端子で他の車のジャンピングスタートをしてはいけないことはプリウスオーナーなら覚えておきましょう。


2.プリウスの補機バッテリーを取り外す。

プリウスの補機バッテリーは、トランクルームの右後のカバーの下にあります。

トランクルームの下カバーを外し、右後ろのカバーを外すと補機バッテリーが出てきます。
側面にあるカバーも外しておきます。

端子の外す順番は、
マイナス端子から外します。

外した端子が他の金属部分に触れない様に注意しましょう。
僕は、ガムテープ巻いておきました。

赤いカバーをめくってプラス端子も外します。


プリウスのバッテリーは、発生するガスを車外に排出するためにチューブが繋がっています。

これも引っこ抜きます。
抜くときは回さずにまっすぐに引きます。回すと爪が折れちゃいます。

バッテリーを押えているステーは10㎜のナットを2ヵ所外すと取外せます。

ちなみに、補機バッテリーを外してみて驚いたのが、『120510W』の文字!
20'10年5月12日製造品です。今は2018年7月なので8年経過!

全てディーラー任せだったので、前回いつ交換したか覚えていませんでしたが、一度も交換していなかった様です。

8年もよく持ちましたね。いつバッテリー上がってもおかしくない状態です。
(実際、ここ2週間、何度もバッテリー低下の警告が出ての交換です。)

3.新しいバッテリーを取付ける。

ちなみに製造日は290518(2018年5月29日)
(日付は個人的な忘備録なので気にしないで)

プラス端子が前方、マイナス端子が後方です。向きを間違えない様に!

取外しの逆順で、ステーでバッテリーを固定し、排気チューブを繋ぎ、プラスを先に繋ぎその次にマイナス端子を繋ぎます。

カバー類も元に戻します。

4.メモリーバックアップに繋いだ電源を外す

ケーブルを外すときは、繋いだときの逆順です。

プリウス側のマイナス(黒色ケーブル)、供給側バッテリーのマイナス(黒色ケーブル)、プリウス側のプラス(赤色ケーブル)、供給側バッテリーのプラス(赤色ケーブル)の順で外します。


5.始動確認

最後に、ハイブリッドシステムが正常に起動されることを確認します。

大丈夫でした。

素人の僕でも補機バッテリーの交換が出来ました。

メモリーバックアップのために電源を供給し続けてくれたバイク(WR250R)のバッテリー残量がちょっと心配でしたが、こちらも問題なくエンジン一発始動。

メモリーバックアップ程度の電源供給なら、バイクの小さなバッテリーでも問題ないようです。


最後に

交換したバッテリーは回収業者に持ち込みましょう。
無料で引き取ってくれます。

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