サスペンションオイルの交換時期は?
WR250Rのサービスマニュアルには、サスペンションオイルの交換時期は記載されていませんが、乗り心地を維持するなら2年毎または走行距離1万キロメートルで交換するのがおすすめです。サスペンションオイルの種類
サスペンションオイルの交換手順
- ジャッキアップする前に各部のボルトを少し緩めておく
- ジャッキアップすると強い力が掛けれないため予めボルトを緩めておきます。
- ジャッキアップしてフロントサスペンションに付いている物を全部外す
- フロントホイール、ブレーキキャリパー、ブレーキホースをサスペンションから外す。ブレーキホースにテンションが掛からない様にキャリパーを適当な高さの台の上に置いておきます
- フロントサスペンションを外す
- アッパーブラケットと、ローアーブラケットのボルトをユルユルに緩めて、フロントサスペンションを下に引抜きます。無理やり引っ張ってジャッキアップした車体を倒さないように、サスペンションをグリグリ回しながら引けば動きます。
- サスペンションのトップキャップを開ける
- 車体からフロントサスペンションを外す前に、予めトップキャップを軽く緩めておくのを忘れていると緩みませんので気を付けて。
- サスペンションオイルを抜き出す 車体から取り外したフロントサスペンションのトップキャップを外して、中のオイルを回収します。器用な方は、スプリングを外してからオイルを抜くといいと思う。私は、スプリング取り外す際にオイルをこぼしそうなので取りあえず抜けるだけオイルを抜いておきました。
- スプリングを外して長さを測る キャップボルトとスプリングの隙間にあるナットにレンチを掛けてキャップボルトを回して外します。スプリングとシールロッドを取り外します。スプリングがヘタってないか長さを測定。
規程値450mm、使用限界441mmに対して私のWRは、451mmなので問題なし?誤差なのかな1mm長い。
- 古いオイルを完全に抜き取る 逆さにして、暫く放置すると、結構オイルが出てきます。最後の方は鉄粉が混ざっていたので、新しいオイルを少し入れて、ダンパーロッドを上下させてからオイルを抜くと、まだまだ鉄粉が混ざったオイルが出てきました。
オイルが、完全に出てくるまで時間があるので、逆さにして暫く放置。その間にブレーキキャリパーの清掃などしておくのがおすすめです。
- 新しいオイルを入れる オイルの量はサービスマニュアルによるとWR250Rは片方613ml(WR250Xは618ml)です。私の場合は、量は測らずに適当に入れて後で油面高さで調整します。
ダンパーロットを10回以上ゆっくり上下に動かしオイルを浸透させます。エアーを抜くため、暫く放置します。
- オイルレベル(油面)調整をする WR250Rの油面高さは、アウターチューブを下限まで下げた状態で、上の端から105mmです。(ちなみにWR250Xは100mm)
規程値になるように、スポイトで余分なオイルを抜き取ります。
- フロントサスペンションを組む シールロッドとスプリングを入れてから、ダンパーロッドを引き上げて、キャップボルトに繋げる。
スプリングを押さえ込みながらスプリングの隙間からレンチでナットを押さえながらキャップボルトを回すという作業で、もう一本手が欲しい作業でした。私的には今回の作業の中では一番の難易度でしたが、言い替えれば難しいと言ってもこの程度。サスペンションオイルを交換するだけなら、自分でもできる作業です。(サスペンションのオーバーホールとなると専用工具が必要なるので、プロに頼んだ方がよいです。)
- 車体にフロントサスペンションを取り付ける。 取外した時の逆手順で組付けていきます。ローアーブランケットのボルトは、最初は緩くサスペンションが落ちない程度に仮締めしておいて、最後に規定トルクで締めます。ホイールとブレーキキャリパーを取り付け、アクスルナットを一度締め付けた後で、また軽く緩めて、クランプボルトも軽く緩めて、車体をジャッキから降ろしてフロントサスペンションをシコシコ上下に揺らす。これで、フロントの芯だし(フォークの平行出し)ができるので、その後にクランプボルト、アクスルナットの順で本締め。フロントのホイールアクスルナットの規程トルクは63Nmです。ローアーブランケットのボルトも本締めしますが、締め付けすぎるとサスの動きが悪くなるためトルク管理が重要な場所、ローアーブランケットの規定トルクは20Nmです。アッパーブランケットの規定トルクは23Nmです。
0 件のコメント :
コメントを投稿