子供用自転車(ママチャリ)の効きが悪いブレーキを対策した話

こんにちは、子供の自転車のブレーキの効きが悪いので、対策した話です。


はじめに概要

ブレーキの調整により効きを良くしようと試行錯誤し、多少は良くなりました。

それでも、まだまだ満足いくレベルではなかったためフロントのキャリパーブレーキを交換して、とても良くブレーキが効くようになりました。

試した内容を詳しく紹介します。




ブレーキの調整

今付いているブレーキを調整してベストな状態にします。

ブレーキレバーの開きとワイヤー長さ調整

子供の手が小さいので、ブレーキレバーを握りやすく開きを少し小さくしてやります。

ブレーキレバーの根元のネジで開きを調整します。

ブレーキワイヤーの長さを調整して、ブレーキの遊び(効き始めるまでの開度)を調整します。

調整は、ブレーキワイヤーをたどっていくとフロントブレーキ本体と繋がる部分に調整用のナットがあります。

リアブレーキも車輪のハブ手前にワイヤー調整用のナットがついています。

ブレーキがかかり始める位置を確認しながら、ワイヤーの長さ(張り)を調整します。

これで小さな手の子供でも、しっかりブレーキを握ることができます。


ブレーキ各部の給油で動きを軽く

ブレーキ本体の動きを良くするため稼働部分に油を差します。

ここで注意するのは、絶対にブレーキシューやリムには油が付かない様に。

給油後は念のためパーツクリーナーとタオルでリムを拭いておきましょう。

ブレーキシューの当たりを調整

ブレーキの先端に付いているゴムをシューと言います。シュー全体がリムにきちっと当たるように位置を調整します。

新品の状態は、まだブレーキの当たりがでてなく、ブレーキシューの表面が一皮剥けてから本来の制動力が発揮されます。

長い下り坂があれば、ブレーキかけながら坂を下れば皮剥きできますが、丁度良い坂がないので、ブレーキ掛けながら重たいペダルを漕ぎながらひたすら走りました。

全く効かないブレーキが、少しは効くブレーキに変わりましたが、まだまだ子供の握力では不十分な制動力です。

リムの表面処理

ブレーキシューが当たるリムが汚れていると、ブレーキの効きが悪くなります。
タオルで拭いたら、タオルが黒くなりました。加工時のアルミの粉が表面に残っていたようです。

さらにブレーキの効きを良くするため、粗目のサンドペーパーでリム表面を荒らします。
ちなみに400番のサンドペーパーで擦りました。

良く拭き取ってからブレーキを試すと、確かに効きが良くなっています。

でも、まだまだ子供の握力では不十分な制動力でした。


ブレーキの交換

ノーマルのブレーキをいくら調整してもダメだと気付き、よく効くブレーキに交換です。

キャリパーブレーキ本体の交換

シティサイクル(ママチャリ)のほとんどが、フロントにキャリパーブレーキ、リアにバンドブレーキを採用しています。

リアブレーキは効きすぎても直ぐにリアロックするため、程々に効き、雨でも効きが変わらないバンドブレーキが良く採用されています。バンドブレーキは、良いやつに交換しても構造上たいして効きが変わる物でもありませんので、今回はそのままです。

フロントのキャリパーブレーキについては、ブレーキ本体の剛性で効きが変わります。
ママチャリに使われている鉄板打ち出しのブレーキは、本体の剛性が低いため、ブレーキレバーを握ったときの力が逃げてブレーキの効きが悪いです。

フロントのキャリパーブレーキを剛性の高い物に交換します。
左が取外したノーマル品、右が用意したテクトロ。アームの作りが見た目から強そうです。

購入するときはアーム長さに注意です。ディメンションと表記されている場合もありますが、アームの支点から、ブレーキシューで挟む点までの距離です。

我が家の自転車は、71mmでした。ママチャリタイプはロングアームが多くスポーツタイプは、もっと短いアーム長ですの購入の際は注意です。


交換後は、良くブレーキが効くようになりました。

ノーマルで付いていた鉄板打ち出しのキャリパーブレーキを調整して得られる効果とは比較にならないほど確実に制動力が上がりました。


大人の握力ならジャックナイフも出来そうです。

ちょっとだけジャックナイフ出来ました。
さすがにフロントブレーキの力だけではジャックナイフはしませんのでご安心を。タイミングを合わせてリアの荷重を抜いています。
それにしても、良く効くフロントブレーキになりました。


ブレーキシューの交換

タイヤのリムに接触するブレーキのゴムの部分がブレーキシューです。

簡単に説明すると、大体次のとおりです。
・柔らかいブレーキシューは、効きが良いが、消耗も早い。
・硬いブレーキシューは、効きは悪いが長持ちする。

ママチャリ等は安価で持ちの良い硬いブレーキシューが使われています。
ブレーキシューを良いものに交換するとブレーキの効きはよくなります。



ブレーキシューで評判の良いのは、シマノのアルテグラ用のブレーキシューです。

ブレーキシューも交換するつもりでいましたが、先にキャリパーブレーキ本体をテクトロに交換して付属のブレーキシューのまま試したら十分ブレーキが効いてます。

娘の握力でブレーキの効きが不十分ならブレーキシューを交換と思いましたが、今の娘が出せるスピードでは、交換の必要は無さそうです。
大きくなってスピード出すようになったら交換しようと思います。


まとめ

シティサイクル(ママチャリ)のブレーキを良くしたいなら、前輪に付いているキャリパーブレーキを交換すると良い。というのが結論です。

初めから付いている剛性の低いブレーキをいくら調整しても気持ち程度にしか改善しません。剛性の高いブレーキに交換しましょう。


スポンサーリンク
にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村

0 件のコメント :

コメントを投稿