【WR250R】社外マフラー比較

バイクを購入するとカスタムしたくなる気持ちって分かります。

特にマフラー交換は見た目の印象もガラリと変わるパーツで人気のカスタムです。

WR250Rの社外マフラーについて比較してみました。



マフラー比較基準

マフラーに求める性能は人により異なるから良し悪しの基準は人それぞれです。

例えば、高回転の伸びを求める人が良いと評価するマフラーが、町乗り主体の方にとって良いマフラーかというと、低回転域のトルクの減少で乗りにくくなるかも知れません。

僕が良いと思う物が誰もが良いと思うとは限らないため、何を基準にマフラーを比較するか整理しておきます。

あらかじめご理解頂きたいのは、完全なる僕基準での評価ということ。
(僕のWR250Rの次のマフラー選びのための比較です。)

比較するのは6項目

・素材
・重量
・音量
・認証
・外観
・価格

素材
WR250Rの純正マフラーは耐熱塗料でコーティングした鉄製です。
マフラーに多いステンレスは耐久性に優れ、アルミは軽量、チタンは耐久性が高く軽いが高価、カーボンは最も軽いが高価という特徴。
僕は素材にこだわりはありませんので、価格や軽さといった他の性能とのバランスを見る指標のために比較します。

重量
公道を走る分にはマフラーの重さは大して影響無いでしょうが、WR250Rで林道散策していると実感する「軽さは正義」という考え。
少しでも軽い方が良いです。

音量
マフラーの音質や音量にこだわる気持ちも分からないではないですが、音量に関しては、本人の自己満足のために他人に迷惑がかかる事がないよう注意が必要です。
バイクに乗らない人からしたらバイクの音は、騒音でしか無いという事実。
音量は、小さい方が良いというのが僕の評価基準です。

認証
JMCA認証は、排ガス規制と騒音規制に対応したマフラーの証明です。
JMCAの公式HPによると、JMCAの認証がなくても排ガス規制と騒音規制をクリアしていれば公道で使用しても問題ないものの、現実的には、認証なしで法規制クリアしている商品は恐らく無いとのことです。
音量などの許容範囲は、個人差がありますが、法規制の範囲内であることは、必須です。

外観
見た目の好き嫌いは人それぞれですので、完全に僕の好みでの評価になります。
ちなみに、WR250Rの純正マフラーは、シートレールに沿って配置され、大きい割にはスッキリとまとまっているデザインで好きです。

価格
新品マフラーの価格帯です。価格は変動しますので大体の目安。


マフラー比較

純正マフラー


・素材:スチール(耐熱塗料)
・重量:5.1kg(フルエキ5.94kg)
・音量:接近86db
・認証:H18・19年排出ガス規制、H22年騒音規制適合
・外観:☆☆☆
・価格:約15万円

純正マフラーは、騒音規制と排ガス規制をクリアしつつ最適な出力特性を引き出すベストな状態をメーカーが研究開発した結果です。
妥協しているのは販売コストをおさえるために素材が鉄で重たいって事くらいです。

純正マフラーの特に凄いところがその性能が長期間維持されること。
出力アップが見込める抜けの良い社外マフラーは魅力的ですが、乗り方にもよりますが2年もすれば中のグラスウールが焼けて劣化します。
純正マフラーはグラスウールを使わずマフラー内で部屋を仕切り、構造的に消音しているからノーメンテで長期間使用しても性能が落ちない。その点が、公道使用のバイクには最適なのです。

FMF Q4 (スリップオン)

FMF エフエムエフ/Q4 HEX スリップオンマフラー WR250R
・素材:アルミ、ステンレス(エンド)
・重量:2.3kg
・音量:接近94~96db
・認証:非認証
・外観:☆☆☆☆
・価格:約5万円

WR250R(X)の排気系の定番の組合せがSP忠雄のパワーボックス+FMFスリップオンマフラー。
高回転まで伸びの良いFMFスリップオンマフラーに低回転域のトルクを上乗せするパワーボックスの最強ともいえる組合せです。
FMFのスリップオンマフラーには、パワー重視のPOWER CORE 4SAと音量を抑えたQ4がありますが、どちらも日本の排ガス規制には対応していません。
作りは日本製に比べると精度バラツキがあり取り付け時に多少工夫が必要となる場合もある様です。

公道使用前提の私の場合は、日本の規制に対応していないマフラーはNGですが、正直FMF Q4にしたい。

ここから先は、規制に対応マフラーのみピックアップしていきます。

デルタ バレル4-S(スリップオン)

・素材:アルミ、ステンレス
・重量:2.2kg
・音量:接近93~94db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆☆☆
・価格:約4.5~5万円

軽くて容量も小さいデザインのため運動性能の向上が期待出来きます。シャープなデザインのWR250Rがよりシャープに見えます。
価格もJMCA認証品の中では安い。
JMCA認証ですが、その割には音量が大きく規制ギリギリの音量です。また、音質が高音で特に破裂音が強調されるのが残念なところです。
「S」のつかないバレル4は、騒音規制と排ガス規制に対応していないレース様です。

ヨシムラRS-4J(スリップオン)

YOSHIMURA ヨシムラ/スリップオン RS-4Jサイクロン カーボンエンド EXPORT SPEC WR250R
・素材:ステンレス/チタン
・重量:ステンレス3.3kg/チタン3.1kg
・音量:接近91db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆
・価格:約5.5~6.5万円

細部まで造りが美しいヨシムラのマフラー。マフラー単体で見ると太くずんぐりむっくりした印象ですが、WR250R(X)に取り付けるとシートレールにピタリと沿った形状で一体感は高いです。

WRは中回転域にトルクの谷(ふけ上がりがなだらかになる領域)がありますが、これは初心者にも扱い易い様に町乗りで良く使う回転数域のアクセルレスポンスをマイルドにしているメーカーの狙い。ただし、町乗り以外では、このトルクの谷が無い方がWRらしい走りができます。ヨシムラRS-4Jは、トルクの谷が消える出力特性で、音は低音よりなのが良いところです。

ちなみに「J」の付かないUSヨシムラのRS4は、公道走行不可です。

RC甲子園 ヒットマン ストリート(フルエキ)


RC甲子園 RCコウシエン/ヒットマン ストリートマフラー WR250R
・素材:チタン
・重量:オールチタン3.23kg/ステンレスエキパイ3.96kg
・音量:接近90db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆☆
・価格:約11~14万円

雑誌のマフラー比較特集で絶賛されたこともあり、人気です。購入者レビューも良い印象です。
JMCA認証を受けたマフラーで、非認証マフラー並みに出力向上が体感出来るマフラーは、恐らくこのマフラーだけです。

お値段が高いのが一番のネックですが、純正よりは安い。
煩く無くパワフルなマフラーならこれがイチオシです。

PRUNUS スリップオンマフラー

・素材:ステンレス
・重量:3.0kg
・音量:接近89db
・認証:H18・19年排出ガス規制、H22年騒音規制適合
・外観:☆☆☆
・価格:約8.5万円

Y'sギヤが販売する言わば純正のパワーアップパーツで、製造はサクラ工業です。
多段膨張室構造で消音しているため、音量も他の社外マフラーよりは小さめ。

ステンレス製ですが、純正ノーマルマフラーより2kg減量し、全域で少しトルクが上乗せされる性能曲線となっています。
いいことずくめなのに純正ノーマルマフラーより値段設定が低くなっています。

個人的には、でかすぎるマフラーは好きではないので外観の評価が低めです。

ビームス CORSA-EVOII(スリップオン)

・素材:チタン
・重量:スリップオン2.5kg/フルエキ2.95kg
・音量:接近スリップオン91db/フルエキ89db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆☆
・価格:約スリップオン6~6.5万円/フルエキ9万円

チタンの焼き色が綺麗なビームスのマフラー。
カスタムした感じが出てシティーオフローダーのWR250X(モタード)に良く似合います。
チタン製で純正から大幅に減量しますが、マフラーの重心がやや後方になるのが気になるところです。それでもこれだけ軽くなれば純正よりは、運動性能あがるでしょう。

フルエキの場合は、サブチャンバー付きのエキパイが付き、音量が2db程低減される様です。

プロスキル スリップオンサイレンサー

・素材:チタン、ステンレス(パイプ部)
・重量:スリップオン2.65kg
・音量:接近89db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆☆
・価格:バンドステー約8~8.5万円/溶接ステー9~10万円

純正+αの音量で作りもしっかりしている国産マフラー。
プロスキルのHPでは、溶接ステーのモデルしか掲載されていませんが、実際にはバンドステーのモデルも販売されています。

dB's スリップオンマフラー

dB’s ディービーズ/チタンスリップオンマフラー WR250
・素材:チタン/ステンレス
・重量:チタン2.2kg/ステンレス2.8kg
・音量:接近89db
・認証:JMCA認証
・外観:☆☆☆☆
・価格:チタン約8.5万円/ステンレス約6.5万円

プロスキルのマフラーのパイプをチタンパイプに換装した様なモデルです。
バンドステーのジョイントにdB'sの刻印が入り細かい所にまで高級感があります。
音量も純正+α程度で煩く無く、低音よりの音質が良いところ。


一番良いマフラーは

ストリートユースのライダーは、見た目や音にこだわり、レースユースのライダーは軽量化と出力アップが目的です。

目的が違えば良いマフラーも違う。

・出力アップならRC甲子園ヒットマン

排ガス規制、騒音規制に対応したマフラーでレース用マフラーに匹敵する出力アップを実現。
マフラーの容量は大きいですが、チタン製で軽いのも魅力です。
予算が足りるならヒットマンがおすすめ。

・軽量化ならデルタ バレル4-S

純正から約3kgの軽量化。容量が小さくマスの集中にも好影響です。
価格も良心的で補修パーツも販売されています。
音質の好みが分かれるところですが、気にならないのなら、バレル4-Sがおすすめです。

・結局は見た目が一番重要

自分が良いと思った物が一番満足度が高いです。音量は大きすぎると周囲に迷惑ですので、騒音規制適合品の中から選択していただきたい。

最後に自分のこと
デルタ バレル4-S買いました。
詳しい記事は次回。



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2 件のコメント :

  1. イナカクジラ様

    初めまして。
    WRがカッコよく、思わず欲しくて買ったどらと申します。
    買ったWRにFMFQ4+SP忠が付いており、パワーや低速トルクは気に入っているのですが、音がうるさ過ぎてサイレンサーを交換したいと思っており、模索&サーチ中にたどり着きました。
    とても参考になります。(他の部分も)

    劣化したグラスウール交換だけでも音量低減になるものでしょうか?




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    返信
    1. どら様
      コメントありがとうございます。
      WRにFMFQ4+SP忠のゴールデンコンビは、うらやましいです。
      私は中古で買ったデルタバレル4sのグラスウールを交換して取付ましたが、少し周りに気を使ううるささです。
      グラスウール交換前の音を確認していないので、交換前後でどの程度減音効果があったかは、正直分かりません。
      他の方のブログを拝見すると、グラスウールが飛散する程に劣化していると、交換で音量変化を感じるようですが、そこまで劣化していなければ体感出来る程の音量変化はないのかなと想像しています。この先、試す機会があればブログにアップしますね。

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