ガソリン添加剤でカーボン除去?その1(プリウス30系)

車の総走行距離が多くなると、エンジンに不調が現れるケースが増えますが、原因のひとつにエンジン内部のカーボンの蓄積があります。

エンジンの燃焼室や吸排気バルブには、カーボンが徐々に溜まっていきます。溜まったカーボンが抵抗になりエンジン不調になります。

カーボン除去に効果があると言われるガソリン添加剤を定期的に入れて、車を大切に扱っている方もいますが、
ガソリン添加剤はカーボン除去に本当に効果があるのでしょうか?

そんな疑問を走行距離140,000キロメートルを越えた私のプリウスで試してみると言うのが、今回の記事です。
(記事が長いので、2回に分けています。結果は、その2へ)

ガソリン添加剤は何がおすすめ?

いろいろなメーカーからガソリン添加剤が販売されており値段もさまざま。「エンジン性能を高める」とか「燃費に良い」とか、正直な感想は胡散臭いものが多い。

効果が数値等で現れる様なものではないので、利用者のレビューを見ても、感覚的に「効果あり」だったり「効果ない」だったりで、正直どの商品が良いのか分かりません。

調べて分かったことは、主成分がPEA(ポリエーテルアミン)のものとアルコール系のものがあり、どちらも洗浄効果はありますが、アルコールはゴム系の素材を痛める可能性があるので常用は避けた方が良いと言うのが、一般的な見解のようです。

おすすめするわけではありませんが、
WAKO'S F-1(ワコーズ フューエルワン)は、愛用者(信者)が多い印象です。近所のガソリンスタンドにも置いてあるしね。

YAMALUBE (ヤマハ)PEAカーボンクリーナーも、愛用者(信者)が多い印象です。

WAKO'SもYAMALUBEもレース界隈では名の売れたオイルメーカーですから、信頼されるのは納得です。

WAKO'S F-1(ワコーズ フューエルワン)を試す

どのガソリン添加剤が良いのか分からないので、付和雷同の精神で支持者の多いフューエルワンを試します。

使い方は、ガソリン30~60リットルに対してフューエルワン1本(200ミリリットル)を入れるという結構アバウトな分量。大抵の乗用車のタンク容量が30~60リットル程度なので、ガソリン満タンにしてからフューエルワン1本を入れれば良いと言う手軽さです。

ちなみに、プリウス30系のガソリンタンク容量は、カタログ値で45リットルです。

WAKO'S F-1(ワコーズ フューエルワン)の効果は?

効果を検証するために、ファイバースコープをポチりました。

ファイバースコープでエンジン内部を覗いて、カーボンの堆積具合をフューエルワン投入前後で比べます。

これだけのためにファイバースコープ買うのは悩みましたが、どれだけエンジンが綺麗になるのか見てみたくないですか?
安い物なら1千円位なので、大人の暇潰し自由研究のためなら安い買い物です。

まず、フューエルワン投入前に、エンジンの燃焼室(ピストンヘッド)にどれだけカーボンが溜まっているかファイバースコープで確認します。

私のプリウス(30系)は、カーボン洗浄剤等を入れたことはありません。エンジンの性能維持のために行っているのは、定期点検毎のオイル交換くらいです。(おそらく大多数のドライバーが私と同じでしょう。)

走行距離が140,000kmを超えていますので大量のカーボンが溜まっていそうです。

プリウスのエンジンは、ボンネットを開けてシルバーのカバーの下にあります。

シルバーのカバーを外し、左から2番目のスパークプラグを取り外しました。(2番プラグにしたのは工具が回し易そうだったから。)
この、プラグホールからファイバースコープを入れて燃焼室を確認します。

ちなみに、2番プラグの焼け色は下の写真
プラグの焼け色は、カーボンの付着もほとんど無く良好です。(この後、何度もプラグを外してファイバースコープで燃焼室を覗いて確認する作業を行いましたが、プラグのカーボンの付着と燃焼室のカーボン堆積状態は大体一致しています。)

プラグホールからファイバースコープを入れていきます。
プラグネジのところで、ファイバースコープが引っ掛かって進みません。購入したファイバースコープの導線が柔らかくて僅かな引っ掛かりでも折れ曲がる。

ファイバースコープの導線を針金で固定しました。


再チャレンジ。
上手くいきました。

2番の燃焼室まで到達。

見えるのは、2番ピストンヘッド。

( ; ゜Д゜)え!

(;つД⊂)ゴシゴシ (゚Д゚)え?

カーボンはどこに?

プリウス30系オーナーに朗報です。140,000キロ以上走行してもカーボンほとんど溜まっていません。

良く見ると左下の方に少しカーボンが見えるので、カメラを引いて全体を見たいところですが、2番ヘッドが燃焼室の上の方で止まっているので、ファイバースコープを手前に引いても、全体が見えませんでした。

他の方がネット上にあげているピストンヘッドの写真は、どれもカーボンで真っ黒で、私のプリウスもカーボンが相当溜まっていると思っていたところでこの綺麗さは衝撃的でした。

カーボンの堆積がないのは良いことなのですが、、、燃焼添加剤でカーボンを除去すると言う今回の実験が、、、フューエルワンは既に購入済み。

2番ヘッドがダメなら他のヘッドに望みを託し、カーボンちょっと位は溜まっていてくれと願いながら、3番ヘッドを覗いてみます。
(なにか考え方が矛盾している気がする)

3番ヘッド
3番ヘッドは、頑固そうなカーボンが焼き付いています。

それにしても、140,000キロ越えのピストンヘッドにしては、カーボンの堆積少ない?

もともと、全部のピストンヘッドを確認するつもりはなく、プラグが外し易い2番と3番だけのつもりでしたが、気になるので1番も覗いてみました。

1番ヘッドは、下の方で止まっていて、広い範囲が確認できました。
ピストンヘッド外側の方にカーボンの堆積が確認出来ます。それにしても、やはり少ない。

4番もプラグを外して覗いて見ようと思ったけど、3番のプラグコードを外さないと4番が外せない事に気付く。

4番は確認しなくてもいいか。という気分になり、カーボンの堆積が比較的多い3番ピストンヘッドでフューエルワンの効果を確認することにします。

ガソリン満タンにしてフューエルワン1本

ガソリン添加剤(フューエルワン)によるカーボン洗浄結果は、次回(その2)です。





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