僕は30代半ばで転職しましたが、転職活動で受けた面接は、大体どこの企業も同じような質問の流れでした。
転職先で人事担当課に配属され、採用試験にも携わり、あの転職活動の時、企業側が面接で何を聞きたかったのか、質問の理由が分かったので、僕なりに良くある質問をまとめてみました。
なお、僕が勤めている会社に面接のマニュアルはありませんので、当社の採用試験とは一切関係ありません。
(と言いながら、このブログ記事をマニュアルにしてやろうかという気持ちで書きました。)
では、面接の流れに沿って、その質問をする意味と質問例をどうぞ。
面接質問の流れと質問事例
① 導入質問
応募者の緊張をほぐすため、まずは、簡単な質問から入るのがセオリーです。
ただし、面接する側が不慣れな場合や、応募者が多い場合は、導入質問は無く、いきなり本質問から始まる場合もあります。
いづれにしても、最初の質問はまず一呼吸して、落着いて答えましょう。
例えば、この様な質問をします。
・緊張していますか?
・お名前と、簡単に自己紹介をお願いします。
・駅から遠いですが、今日はどうやって来られましたか?
・道に迷いませんでしたか?
② 志望動機
志望動機は必ず聞かれます。どうしてこの会社に応募したのかは、自分の中で整理しておきましょう。
エントリーシートや履歴書などに志望動機を記入している場合、その内容について質問をされる可能性が高くなりますので、聞いて欲しいことがあれば書いておくのも作戦です。
例えば、この様な質問をします。
・なぜ、当社に就職したいと思われたのですか?
・他の会社では無く、当社に応募した理由は何ですか?
・この職業につきたいと思ったのはなぜですか?
③ 働く意欲
志望動機にあせて働く意欲を確認します。志望動機がしっかりしていれば、あえて意欲を確認する質問はしませんが、答えは準備しておきましょう。
例えば、この様な質問をします。
・当社に入って何をしたいですか?
・(業務内容を説明し)こういった仕事も出来そうですか?
④ 会社理解度・業務理解度
新卒採用者の採用後3年以内に離職・転職する理由で多いのは、「想像していた仕事と違う」「自分に向いていない」等のミスマッチ就職です。
企業側としては、採用後に人材を育てるため、研修や業務教育を行います。いわば人材への投資を行います。数ヶ月、数年で辞めてしまわれては、人材への投資が無駄になるため企業としても避けたいです。
そのため、業務内容を十分理解しての応募なのか、応募者の希望職種と企業側のニーズが一致しているかを確認し、ミスマッチ就職を減らそうと企業側も考えています。
例えば、この様な質問をします。
・当社の事業内容をご存知ですか?どうやって調べられましたか?
・当社の強みはどういったところだと思いますか?
・(応募職種)にどのようなイメージをお持ちですか。
・あなたの経験や資格で活かせそうなものはなんですか?
⑤ 適正(積極性・協調性)・自己PR
応募者の適正を見極めるのは、面接試験を実施する一番の目的です。
一般的には、積極性があり周囲と協調して仕事に取り組むことが出来る人が良いと思われていますが、受験する企業(面接官)がそういった人物を求めているかどうかは分かりません。
周囲に流されずに物事を深く考える慎重な人を求めているかも知れませんし、強いリーダーシップを発揮する人を求めているかも知れません。
同じタイプの人間だけではうまく会社が回らないことを、経営者は知っていますから、受験者の意外な個性を拾って評価するかもしれません。
ですので、理想の人物像を必要以上に強調して演じる必要はありません。
丁寧に、しっかりと受け答えするのが吉です。
また、エントリーシートや履歴書に記載した内容を見ながら面接官が質問をするケースが多いです。PRしたいポイントは記入しておき、説明出来る様に準備しておきましょう。
例えば、この様な質問をします。
・あなたの長所・短所と思うところを教えてください。また、その長所が業務でどのように生かせそうですか?
・これまでの経験(学生生活)で、特に印象に残っていることは何ですか。そして、どんなことを得ましたか?
・仕事であなたのどの様な面を生かしたいですか?
・趣味に○○と書いてありますが、趣味を通じて、得たものあなたのプラスになったと思うものはありますか?
⑥ 希望職種、勤務条件等
募集要項に記載されている場合は、質問されないと思いますが、例えば交替制の勤務があったり、勤務地が決まっていなかったりする場合は、確認のため質問があります。
もし、勤務条件で不明なところがあれば応募者から質問をしてみても良いのですが、面接官がお偉いさんの場合、細かい勤務条件は、人事担当者と調整してくれと思うはずです。
勤務条件等で不明なことは、応募前に人事担当者に確認してから応募するのが良いと思います。
例えば、この様な質問をします。
・○○職は交替制勤務で夜勤もありますが、大丈夫ですか?
・○○市と○○市に支店があり、勤務地は変ることがありますが大丈夫ですか?
・月に1回程度、休日出勤をお願いすることがありますが、大丈夫ですか?
⑦ 就職の可能性
就活中の学生でしたら、当社が何番目の希望か、他の会社も受かったらどうするか等を聞きます。
もし、職に就きながら次の転職先を探して面接を受けているのなら、今の職場を円満に退職できるのかなど聞かれます。
採用する側からしたら、合格通知を出してから辞退されたら、困りますから、割とストレートに聞きます。
何と応えていいか迷うことなく、堂々と答えましょう。
例えば、この様な質問をします。
・当社の他にはどちらに応募されましたか?その試験結果はどうでしたか?
・採用試験は何社に応募されていますか?当社は何番目の希望ですか?
・既に採用の合格を貰っている企業はありますか?当社に受かった場合はどちらを選択されますか?
・(転職の場合)今お勤めの会社を辞めても、大丈夫ですか?
最後に
面接官によって質問の仕方は、異なるでしょうが、僕がこれまで受けた面接は概ねこの流れに沿っていました。
面接はすごく緊張しますが、あなたの実力が発揮できるように、微力ながらお力添えになれればと思います。
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